依存症とは、精神的に作用する物質の摂取や、ある種の快感や高揚感を伴う特定の行為を繰り返し行ったことにより、それらの刺激を求めるための抑えられない欲求が起こって、その刺激を追い求める行動が優位となり、その刺激がないと不快な精神的、身体的症状を生じる精神的、身体的、行動的状態のことです。
また依存症には、物質に依存するもの、行為や過程に依存するもの、人間関係に依存するものがあります。物質依存は、アルコールに依存するアルコール依存症、薬物に依存する薬物依存症、食べ物に依存する摂食障害があります。
行為や過程に依存するものは、ギャンブル(パチンコ、パチスロ、競馬など)に依存するギャンブル依存症、買物に依存する買物依存症、インターネットに依存するネット依存症、スマホ依存症、ゲームに依存するゲーム依存症、仕事に依存する仕事依存症(ワーカーホリック)、SEX(セックス)に依存するSEX(セックス)依存症などがあります。人間関係に依存するものは、人間関係に依存する共依存、恋愛に依存する恋愛依存症(ラブアディクション)などがあります。
依存症は、自分では、なかなか止めることのできない病気ですから治療が必要になります。依存症の人は否認が強く「ちょっとやりすぎただけ」「止められるけど、止めないだけ」「自分は大丈夫」と言うことが多くみられます。そして「止めれば元にもどる」「○○が悪いから、止められない」「○○だからやってもしかたない」という言い訳をたくさんするんです。つまり、あなたが克服をする意思がないと治りません。ですから、まずあなたが“病気なんだ”と認めることが依存症克服の第一歩になります。
また依存症の裏には“うつ”が隠されていることが多く、抑うつ的な気分を解消するために依存症になっているんですね。依存症は自分の力では止めることはできないので繰り返されます。“止めなければいけない”とわかっていながら繰り返し、そして自分の力では止められなくなってしまうんです。そして、“またやってしまった”という事実が罪悪感になり、さらに繰り返されるという悪循環になっていきます。
では、なぜあなたは依存症になったのでしょう?必ず理由はあります。依存症の依存行為は、一般的によいこととはされていませんが、心理セラピーのセッションのなかでそれがあなたを助けるための唯一の手段だったことに気づけるはずです。依存症と自分を理解し、認めることができれば、あなたを助けてくれていた依存症に代わる方法が必ず見つかります。
その原因とは?
依存症の原因は6歳までに形成されるという説があります。6歳までの援助希求行動(泣いて助けを求める)と独立達成行動(自分で達成する達成感)のバランスが悪かったり、足りなかったりということが依存症のメカニズムが作られるというものです。ですから、小さい時の生育環境がなんらかの原因になると考えられています。
また、遺伝的要因も関与していると考えられており、境界性パーソナリティ障害が陰に隠されている場合もあります。そして、依存症者を援助するパートナーの共依存の存在があります。苦しみやつらさを慢性的に抱えていると、その痛みを退屈感へと変化させ、痛みを麻痺させるために依存症になるんですね。 心理セラピーのセッションのなかで、その苦しみと向き合い解決することが依存症克服への近道です。
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