あなたは語学の勉強に挫折したことはありませんか?
私も経験がありますが、挫折する主な原因として、
「暗記できない」という理由があるかもしれませんね。
単語、文法、発音、スペルなど
語学には覚えることがたくさんあり
根気のいる勉強となりますから。
なので結局、
「暗記したら忘れる、また暗記したら忘れる…」
こんな繰り返しに耐えかねて、結局…
「私には才能がない!や~めた!」
になってしまうのではないでしょうか。
でも、もう一度がんばって勉強してみたい!と思っているあなたへ
言語の学習に関する研究をご紹介しますね。
その研究は、
どのように言語を学習すると効率よく習得できるかと考え
ある実験を行ったそうです。
実験は、独自に作成した数十の単語と数個の文法規則で構成される
人工的な言語(人工言語)を使って行われました。
この人工言語は、見たことのない単語で構成され
まったく検討のつかない規則性をもった言語になっています。
英語や日本語など実際に使われてる言語を使うと
習得するのにに時間がかかり実験結果が得られるまでに
数年もかかってしまうという理由や
被験者があらかじめもっている知識が結果に影響を与えるという理由などから
この独自の人工言語が使われることになりました。
実験では、繰り返し表示される人工言語を学習して
正しい文章と正しくない文章との区別ができるようになったら
学習完了(習得した)と見なし、人工言語を学習させるための表示方法として
以下の2つの形式を用意し、どちらが早く学習を完了できるかを測ったそうです。
1.文章だけを表示する場合 2.文章と一緒にその意味を示した絵を表示する場合 |
その結果、あなたはどうなったと思いますか?
人工言語を習得できたのは、
「文章と一緒に絵を表示する場合」のみでした。
「文章だけが表示される場合」は、
「文章と一緒に絵を表示する場合」の10倍の3200回以上正しい文を見ても
正しい文とそうでない文を区別することはできなかったそうです。
このように意味がわからない言語をいくら繰り返し見ても
学習していることにはならないようですね。
この結果は、
子どもがどうやって言葉を覚えていくかについて考えてみると
より納得できると思います。
たとえば、お母さんは子どもに言葉を教えるとき
「食べ物」を指差して、
「○○ちゃん、まんまよまんま。」
と何度も子どもに話かけます。
そうするとある日、
子どもは食べ物を指差して「まんま」と言います。
これで子どもは「まんま」という言葉を
習得したことになります。
語学を勉強しだすと一見、
「習得したい言語を使っている国へ行き
とにかくたくさん見たり、聞いたりすれば
自然にその言葉を習得できる!」
と思われがちですが、
いくらその言語に接していても
意味を理解しようと努力しないかぎり
何年いてもその言葉を習得することはできないようです。
やはり、効率よくといっても
ある程度の根気が必要な勉強になりそうですね。
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