あなたは、大好きだった人から突然「別れ話」を切り出され、その途端、愛情が憎しみに変化した経験はありませんか?
大好きな人から「別れ」をきり出されると最初は悲しいのですが、徐々に憎しみに変わっていくことがあります。それは、相手のことを“好き”であればあるほど“憎しみ”も大きく感じられるのではないでしょうか。
このように人は相手に対して関心や愛着があればあるほど強い愛情を抱くものですが、その愛情の裏には、同じくらい強い憎しみが存在しているといわれています。
このような心理状態を「両価性(アンビヴァレンス)」といいます。
上記の例では、「別れ」というキッカケによって愛情が憎しみにとって替わられたというわけです。
このような男女間の相反する感情の存在について、精神科医のべラックは、ショーペンハウアーのおとぎ話に例えて説明しています。
ヤマアラシのジレンマ | ある冬の晩に、2匹のヤマアラシが寒さに震えていました。その2匹のヤマアラシは寒さをしのぐために体を寄せ合おうとしました。 でも、ヤマアラシの体は鋭いトゲで覆われています。ですから、体を寄せ合おうとすると、お互いの体を傷つけ逆に、離れれば寒さに震えることになってしまうことに。 2匹は、どうしたらお互いの体を傷つけずに、体を温めあうことができるのか、くっついたり離れたりを繰り返すのでした… |
このおとぎ話のように人間関係も近づきすぎると傷つきやすく離れすぎると淋しくなるんじゃないでしょうか?
このおとぎ話を恋愛関係に置き換えてみると、好きだった強さの分だけ相手に近づいていたことになり、その分だけ「別れ」のときに深く傷つき、憎しみも強くなるのかもしれません。
とはいっても、ほどほどの距離では恋愛関係とは言えないし、それに傷つくのを恐れて恋に落ちることを抑えるなんてこともなかなか難しい話。恋愛関係の難しさは、こうしたジレンマからきているのかもしれませんね。
つまり、失恋したときの憎しみが大きいということは、それだけ自分は相手を好きだったということ。
もしあなたが、相手への憎しみに振り回されそうになったら「それだけ好きになれる相手に出会うことができてよかったな…」と思って気持ちを静めてみてはどうでしょうか。そうすると次の恋愛へと気持ちをゆっくり変えていけるかもしれませんよ。
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