突然ですが、あなたに質問です。あなたは、答えがハッキリしている問題に取り組むことが好きですか?それとも、答えがひとつではなく無限に創造できる問題に取り組むことが好きですか?
僕が小学生の頃、理科や算数の得意な子と図工や作文が得意な子は別々の存在でした。なぜ同じ頭を使うことなのに、この両方を持ち合わせていないことが多いのか。
その疑問に心理学者のギルフォードが、正しい答えを導き出すための「知能」とバラエティに富んだ答えを作り出すための「創造性」は、それぞれ別の思考が必要となると説明しています。
集中的思考 | 「知能」に通じる思考与えられた情報から、あらかじめ決められた「妥当な情報を導き出す思考」 ◎集中的思考を必要とすること ・公式、定理を用いて、ある図形の証明をする ・文法的に正しい文章をつくる
・知能テスト(言語能力/記憶力/思考力/理解力/数能力などで測定) |
拡散的思考 | 「創造性」に通じる思考与えられた情報から、あらかじめ決められた「妥当な情報を導き出す思考」 ◎拡散的思考を必要とすること ・ある条件に当てはまるような図形をいくつも列挙する ・意味的に斬新な文章をつくる
・創造性テスト(新用途発見/装置考案/問題解決能力などで測定) |
このように「頭のよい人」には2パターンがあって「集中的思考が長けている人」と「拡散的思考が長けている人」が存在しているということになります。またこの2つの思考には、相関性はないって言われているんですね。
ですから「知能」が高いからといって(集中的思考)「創造性」も豊かである(拡散的思考)とは限らないってことなんです。
もしあなたが「IQ(知能検査)が低いから、自分はバカだ…」とあきらめているなら、そう思うのはまだ早いです。ノーベル賞受賞者の多くは「知能」より「創造性」の高い人とも言われていますから。
もしかしたら、あなたも「集中的思考」タイプではなく「拡散的思考」タイプなのかもしれません。
「正しい答えは?」と考えるより「誰も思いつかない答えは?」と考えると自分の頭のよさを発見できるかもしれませんよ。
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