ある日、ジュンコさんは上司のヤマグチ部長に呼ばれて大きな仕事を頼まれました。
部長:「キミが書いた企画書、すごく評判いいよ。キミもなかなかやるねぇ」
ジュンコ:「ありがとうございます!」
部長:「で、ひとつお願いがあるんだ。来週の事業部長会でキミの企画を発表してくれないか?」
ジュンコ:「えっ!発表ですか? 私、今週は仕事も忙しくてあまり余裕がないですし、少し風邪気味で体調もすぐれなくて。それに事業部長会の前夜に得意先の宴会に招待されていて…」
部長:「まぁキミなら大丈夫だろう!やってみたまえ。じゃ、よろしく!」
実は、ジュンコさんはアイディアを企画書にまとめるまでは、けっこう自信があるのですが、大勢の人の前のプレゼンテーションが大の苦手。
でも、それを自分で認めたくないし、もちろん人にも知られたくない。そのために「忙しいから」「体調が悪いから」など「失敗しても、いろいろな理由があったからいつもの実力が出せなかった」と言える理由を並べていたんですね。
人は、自分自身のプライドを守るために知らず知らずのうちに「セルフ・ハンディキャップ」という行動をとっていることがあります。
セルフ・ハンディキャップとは、本当は自信のないこと、苦手なことを隠そうとするために失敗につながりそうな行動をしたり、言い訳をしたりすること。こうすることで、自分自身の誇りを保とうするわけです。
ちょっと勇気のいることですが、自分のセルフ・ハンディキャップに気づくことは、自分の苦手を克服することにつながります。
もしあなたが、知らず知らずのうちに言い訳をして逃げている何かに気づいたら、あなたにとっての新しいステップと考えてみてはいかがでしょうか。
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